ここでは不眠症予備軍の人の特長を紹介しますが、ちょっと常識的に予想することと異なるので、とても参考になります。
入眠するのに時間がかからないと言われる方の中には、意外にも、不眠症予備軍の人がいます。また、いつでもどこでも寝られる方の中にも、不眠症予備軍の人がいます。つまり、直ぐに寝入ることができるとか、いつでもどこでも眠ることができるということは、裏を返せば睡眠が足りないので、そうなってしまう訳です。
質の高い睡眠を適切な時間とっている方は、昼間の覚醒度がたかいので、意識がハッキリとしており、昼食後の1,2時間を除けば、そんなに簡単に眠ることはありません。昼と夜のメリハリが効いている人は、昼はしっかりと覚醒し、夜はその反動で深く眠るのです。したがって、昼間に寝ようとしても簡単には眠ることができないのが一般的です。
それに対して、浅い睡眠となりやすい人や、睡眠不足の人は、覚醒の度合いが低いので、昼間でも横になるとすぐに眠ることができたり、電車で立ったまま寝ることもできてしまうわけです。
面白い話しですね。直ぐに寝られることが不眠症予備軍というわけで、特技でも何でもないわけです。このような人は、根本的に生体リズムが乱れており、その結果、睡眠と覚醒のサイクルが崩れているので、睡眠障害の症状が出てきてもおかしくありません。自分では、いつでも寝られるから大丈夫だなどと勘違いしていると、全く気が付かないうちに睡眠障害が進行している場合があります。
まずは、自分の睡眠を振り返ってみて、夜の睡眠の質と量がきちっととれているか振り返ってみましょう。そして、本格的な不眠症になってしまう前に生活習慣を見直して、規則正しい睡眠サイクルを身につけましょう。
一つ参考になるデータがあります。健康な人が入眠にかかる時間は、10分~15分だそうです。意外なようにもかんじますが、その程度の時間が正常なのだそうです。逆に、不眠症予備軍の人は、一瞬のうちに眠ってし舞う場合が多く、これは睡眠不足を意味しているわけです。直ぐに寝られることは、精神的にも気持ちがよいですし、良いことのように感じますが、不眠症予備軍である可能性があることを覚えて置いてください。