体内時計や生体リズムという言葉は、テレビ番組でも特集され、馴染みのある言葉になってきました。
体内時計 .. 「たけしの本当は怖い家庭の医学」で特集!
光療法とは...体内時計、生体リズム
体内時計は脳の視交叉上核にあります。しかし、最近の研究では体中にあることがわかってきました。脳の体内時計を中心に、各部の体内時計が統率されて、身体のなかでは様々なリズム、つまり生体リズムが生まれているのです。睡眠と覚醒のリズム、体温のリズム、行動のリズム、ホルモン分泌のリズムなどです。
体内時計は25時間であると言われていました、最近の研究では、人により24~25時間の周期で刻まれていることがわかってきました。周期が1日24時間よりずれているため、そのままにしておくと睡眠と覚醒のリズムがズレ始めます。それを防ぐのが強い光で、朝太陽の光を浴びることにより体内時計を毎日リセットして正しい生体リズムを刻むことができます。高照度光療法はこれを適用する治療法です。
睡眠と覚醒のリズムは、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌と深く関連しています。メラトニンとは、日中に光を浴びることで作られ、夜になって暗くなると分泌を始めます。朝強い光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制され、夜暗くなると再び自然にメラトニンが分泌されて眠気を促し、睡眠と覚醒のリズムがつくられます。