睡眠障害の誤った対処法

睡眠障害の方で医師の処方を受けていない人が一番多く行っている対策は何だと思いますが?それは、「寝酒」です。確かに、眠りやすくなるのですが、だんだんと量が増えていくのと、実際には良い睡眠をとれないので、睡眠障害の対策としては不適切な方法です。

アルコールは、適量であれば身体によいとも言われますが、睡眠障害対策としての寝酒は別です。寝酒により寝付きがよくなることは確かですが、夜中に目が覚めてしまうことが多く、浅い眠りになりがちです。アルコールを飲むと、眠りの一定のリズムが崩れ、このような現象が起こるようです。

睡眠障害対策は、アルコールを飲むのでは無く、即、医師の診断を受けて適切な処方をしてもらうことが一番です。

人間には体内時計があり、夜になれば眠くなり、朝には目覚めるという概日リズムがあります。朝、目覚めた時に太陽の光を浴びることで、脳の体内時計が1日の始まりであると認識されるのです。

そして、それから14~16時間後に、人間は自然に眠くなるように出来ています。したがって、夜寝る時間は、朝起きる時に決まるということなのです。朝、たっぷりと太陽の光を浴びて、一日の始まりをハッキリさせれば、それだけメリハリがつき、夜も寝入りやすくなるわけです。

しかし、いくら朝太陽の光を浴びてしっかり起床しても、夜更かししては何にもなりません。夜、眠くなったら寝るのが健康な体内リズムを維持する最良の方法です。無理に起きていたり、寝る前にカフェインの入った飲み物(コーヒーや紅茶)を飲むと目がさえて眠れなくなってしまいます。そうすると、体内時計が狂ってしまい、睡眠障害につながります。

あと、夜食も厳禁です。腹時計は第二の体内時計と言われており、寝る2時間以内には食事は避け、自然に寝られるような体制を取るようにしなければなりません。

これらを総合すると、寝る前は、寝ることを阻害する要因はできるだけさけ、自然に寝入ることが出来るよう意識的に配慮をして、健全な生体リズムを維持していくことが重要であることがわかります。

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