子供がいびきをかいて寝ている光景は余り見ませんね。「スー、スー」という感じて寝ている場合がほとんどです。逆に、子供が大きないびきをかいて寝ていると、それは質の悪い睡眠である場合が多く、身体に何らかの不調がある可能性があります。本当に健康的な子供は、朝までスヤスヤと眠りますので、もし、子供が毎日のようにいびきをかいているのであれば、即、病院にいくことをお薦めします。
原因として考えられるのは、鼻炎が一番多いです。子供は大人に比べて上気道が細いので大人よりもいびきをかきやすいのですが、それに加えて、口呼吸の子供や、栄養のバランスが偏っている子供や、歯並びが悪い子供などが、よくいびきをかきます。
睡眠障害の悪影響としてもふれましたが、深い睡眠は成長ホルモンの分泌を促すので、子供にとってはとても重要です。ところが、いびきをかいて寝ているときは、十分な酸素が体の中に行き渡っておらず、成長ホルモンが分泌が阻害されてしまいます。寝る子は育つと言われるように、子供の場合は、よく睡眠をとることによって脳が発達し、それと同時に、筋肉や骨も成長するのです。したがって、睡眠の重要性は大人以上と言えます。
また、悪影響の一つとして、精神の発達遅れもあげられます。いびきによって血中酸素が不足すると、どうしても身体や精神の発達に影響を与えてしまうためです。また、睡眠が浅くなるため、昼間に十分覚醒せずにぼーっとしてしまい、記憶力や集中力が低下し手島います。この状態が進むと、精神障害となってしまうので、情緒不安定となったり、家に閉じこもって、友達と遊ぶのが苦手になったりします。
子供のいびきには、大変大きな危険性や成長阻害性が潜んでいることがおわかりいただけましたでしょうか。また、昼間によく居眠りをする子供の場合は、慢性的な睡眠不足の可能性があるので、大人と同様に、睡眠時無呼吸症候群となっている可能性もあります。
このように、子供の睡眠障害に気付いたら、大人以上に早く対策をとる必要があるので、睡眠障害専門の病院か、耳鼻科に行って診察してもらうようにしてください。