睡眠薬について

睡眠障害に悩んでいる人は、成人の場合で5人に1人と言われています。最近2006年に発表された中学・高校生の不眠は4人に1人という結果が出ています。子供から大人まで睡眠障害や不眠は広範囲に広がっています。

大人の場合は、職場や近所付き合い、人間関係など、いろんな場面でストレスを感じ、それにより、不眠(睡眠障害)になってしまうことが多いです。また、経済は24時間ボーダーレスと化しているので、昼夜に関係なく仕事をしている人は多くいます。したがって、現代という社会の中で、上手く睡眠をとって体内リズムを維持していくのは、難しいのかもしれません。

睡眠障害の治療には、どうしても睡眠薬が使われる場合がほとんどです。医師の診察を受けて、その原因や症状を調べてから処方されます。睡眠障害の原因が、概日リズム睡眠障害なのか、うつ病によるものかによって、当然、処方される薬の種類が異なってきます。概日リズム睡眠障害の場合には、医師によっては光療法を薦める方がおられます。光は、体内リズムを整える最も強力な同調因子なので、薬を使うよりは自然治癒力を利用した治療法と言えるでしょう。

昔は、睡眠薬は恐ろしい薬として認識されていましたし、実際強い副作用を持っていました。そのような背景から今でも睡眠薬にはあまり良いイメージがなく、あまり良いイメージはありません。

しかし、最近の睡眠薬は医療技術の進歩によって、安全な薬に変貌しています。NHKのクローズアップ現代で日本大学の内山先生が言われていましたが、現在の睡眠薬は一ビン飲んでも死に至るようなことはなく、非常に安全な薬となっているそうです。しっかりと医師の指導を受けて服用すれば、ほとんど心配する必要はないそうです。

でも、あくまでも一時的に一定期間に限って飲む薬であることは確かですね。常用するようでは、睡眠障害はいつまでたっても治りません。

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