睡眠障害に関して、興味深い記事が週刊文春2010年7月1日号に掲載されました。『iPad「青色光」が心と体を蝕む』という記事で、主に夜にLEDの光を浴びると不眠にな利安い問題が指摘されました。
2011年10月現在では、iPadだけではなく、各社から新しいタブレットが販売されており、紙の本から電子書籍への移行がますます移行しつつある感を持ちます。
問題は、そのようなタブレット型で採用しているLEDの光に青色光の成分が多く含まれており、それが人間を覚醒させてしまうことです。
寝る前の読書をする習慣をもっている人は多いかと思います。昔ながらの紙の本を読んでいる場合はむしろ眠気を誘うことも多いのですが、タブレット型の電子書籍の場合は、青色光が強いために脳を覚醒させて眠れにくくしてしまいます。
人間はよる9時くらいからメラトニンが出始めて眠る体制に徐々に以降していきますが、青色光はこのメラトニンの分泌を止めてしまうのです。これが世界的に専門家が指摘している点です。
寝る前の読書には、昔ながらの紙の本が一番なのかもしれません。
ちなみにに、青色光は夜だけではなく他の危険性も指摘されています。青色光は目に負担がかかる色なので、最近各社から青色光をカットする常用型レンズやサングラスが相次いで発売されています。
また、青色光の波長は短いのでエネルギーがひじょうに高く、強い青色光を浴びると、青色光網膜傷害という傷害を引き起こすので要注意です。
実際に、慶応大学の文献がネット上でオープンになっているので少し紹介すると、「網膜へ到達する可視光のうち青色光により視細胞が傷害され彼黄斑変性の発送が誘導される可能性があることがこれまで疫学調査およびin vitroで報告されてきた。」、と書かれています。疫学手法で得られた実験結果なので、信頼性は非常に高いといえます。